今シーズンも間伐作業を進めております。

先日、6反のヒノキ山の搬出間伐が終わったので、その内容と結果を書き残しておこうと思います。

装備


使用した機械はグラップル付きフォワーダ(感覚的には3㎥くらい積み込めます)+搬出用2tダンプ

今回の現場は道沿いのため、フォワーダに備え付けられたグラップル、もしくはワイヤを活用する事で集材できる現場でした。

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方針


・今回の現場は、元々は切り捨て間伐も検討されていた現場でした(木が細く木の材積は少なめ。)
よって予想搬出材積は、36㎥くらいかなという事前のお話(200㎥/1haの3割間伐の試算)

・今回の現場はヒノキの山であり(杉の比べ目方がのらない)、また事前に市場の方から、現在のヒノキは大曲でも値段がよいという話を聞いていたため、用材出荷(市場への出荷)メインで造材することに。

・2人作業の場合、最低でも1日に3㎥は伐倒・造材・集材する

◆施業前の現場
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作業結果(工数)


作業は順調に進みました。当初はグラップル付きユンボ+林内作業車の装備で作業をすすめようと考えていましたが、現場沿いの道がよかったこと、ウインチを使うほど施業場所が道から離れていなかった事から、施業が終わってみて、この現場はグラップル付きフォワーダが、一番効率よいと感じました。

◆各工程にかかった工数はこんな感じでした。

・下草払い⇒1人日
・伐倒・造材・集材作業⇒14.5人日
・搬出⇒2.5人日

☆合計⇒18人日



作業結果(その②)


◆搬出した木材の概要はこんな感じでした。

・市場への出荷⇒23.5㎥(¥298,993(手数料引き後⇒¥269,774))
・パルプ出荷⇒9㎥(¥60,000)

☆合計⇒¥329,774(手数料引き後)


◆補助金は県単の補助金、3割間伐

☆合計¥109,800+α(水資源)


終わりに


今回の現場、道沿いという好条件ということもあり、大きなトラブルもなく無事完了したと思います。

個人的には、施業する人がいなければ、切り捨て間伐も検討されていた現場で、スムーズに搬出間伐が完了でき、山主さんにお金を返すことができた事、山主さんから搬出間伐にも関わらず、木を多く残した事、残した木に傷をつけていない事でお礼を言ってもらえたことがとても印象に残りました。
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現在は、本山町の古田で、もう少し広い面積の現場で、今度はウインチ付きグラップルを用いて搬出間伐を開始しています。

こちらもデータを取っていきたいと思っています。

それではまた。